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SMBC日興問題の本質vol.1

ついに副社長も逮捕され今回の問題で5人が逮捕されるという異常な事態が起きている。私自身同じようなブロック取引を前職で積極的に行っていたこともあり報道は非常に気になる。しかしこれまでの報道をみていて感じるのは違和感。何かが抜けている。


簡単におさらいするとブロック取引の仕組みはこうだ。


売り手から証券会社がブロック取引執行日の終値からX%のディスカウントですべてを買い取り、証券会社は執行日の終値からY%のディスカウントで買い手に売却する。(X-Y)%が証券会社の収益になるという取引だ。

この取引は良く知られており金商法的に認められている。


個人的な見解だがブロック取引は証券会社が売り手と買い手の取引をコンプライアンス的に曇りなく調和させることで完成される“パズル”だと考えている。それも極力参加者が少ない微妙な均衡状態が取れているブロック取引ほど美しいブロック取引といえる。


より流動性が低い銘柄、難易度が高いブロック取引であればあるほどファイヤーウォール内の意思疎通、時には阿吽の呼吸が必要になる。上手くいった時、売り手、買い手及び証券会社がそれぞれリスクに応じた“メリット”を享受できる。いわゆる証券会社がプロフェッショナリズムを発揮し取引全体のビッグピクチャーを描き具現化していく取引手法だ。それ故証券会社の調整力が成功へのカギとなる。


報道では証券会社が利益を得るために終値関与に近い価格操縦をしたと伝えているが(〇〇製薬ブロックの場合引け5分前からSMBC日興の買いが入り株価が上昇していると報道されている)、証券会社だけではなく売り手も買い手もそれぞれ有形無形の“メリット”があるためにそのブロック取引をしているはず。しかし報道では証券会社側のメリットに焦点が行き過ぎている気がした。


一部報道に違和感を覚えたのはこの部分である。(続く)


Team xoxo かえるさん

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